梅雨の時期のバイオリン管理方法

こんにちは!バイオリン講師のひかりです。

関東は梅雨入りしましたね!
雨が降り続くこの時期はジメジメしていて嫌ですよね。

バイオリンにとっても実は嫌な時期なんです!

バイオリンは見ての通り、ほとんどの部分が木で出来ています。そのため、湿度の高いこの時期は水分を吸い膨張したり…

さまざまな不具合が起きやすいです。

湿度による楽器への影響

具体的には以下のことが起きやすくなります。

  1. 楽器が鳴りにくくなる、雑音がする
  2. ペグがまわしにくくなる
  3. 金属部分が錆びる
  4. 楽器の接着剤(膠(にわか))が剥がれやすくなる
  5. 弓の毛が伸びる
  6. カビが発生する

演奏するにはどれも死活問題です…!

では、どうしたら良いでしょうか?

楽器を良い状態で管理するには湿度対策が大事になります!

楽器のための湿度対策

1. 除湿剤を使う

<ドライフォルテ>
私も使用しています!楽器ケースの中に入れておくだけで余分な湿気を吸ってくれます◎
湿気を吸うと除湿剤が湿ってくるため、湿気の吸収度合いが視覚で確認できます。ちなみに私は楽器の下に敷いています。
大体、6月〜9月くらいまでは湿度があるので使用すると良いと思います。

 

2. 湿度調整剤を使う

<モイスレガート>
楽器ケースに入れて置くだけで余分な湿気を取り除いてくれます。また、過度な乾燥も防いでくれるので時期を問わず使用できます◎

 

3. 湿度計をつけて管理する

大体40〜60%の湿度で管理すると良いです。
楽器ケース内の湿度も大事ですが、特に楽器を練習したり置いておく部屋の湿度管理に気をつけた方が良いでしょう。

 

4. こまめに楽器ケースを開けて風通し良くする

要するに、毎日練習するのが良いということです!笑
練習していれば、楽器をしまうときに毎回布で掃除したりしますし、楽器の変化にも気づきやすくなるので!毎日構ってあげてください^^

 

最後に・・・

日本の気候は、夏は高温多湿、冬は低温低湿と湿度の動きが大きいため、バイオリンにとっては過ごしにくい環境です。
少しでも気持ちよく楽器が弾けるように、楽器の管理には気をつけてお過ごしくださいね☺︎

バイオリンの知識

2022.6.7

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